「地域コミュニティブランド」(Social Community Brand:SCB)は、星合隆成博士によって提唱された地域活性化・地域情報化、コミュニティビジネス創発のための新たな理論です。そのコンセプトの下に活動するプロジェクトは、アイドルから TV 局、行政まで様々な分野に渡り、全国で50を数えるまでになりました。
これまでの地域活性化・地域情報化、コミュニティビジネス創発においては、“課題解決型”と呼ばれる手法が一般的でした。一方、地域コミュニティブランドは、地域活性化・地域情報化、コミュニティビジネス創発のための共通的な基盤(インフラストラクチャー)となる”プラットフォーム”を提供することを目的としています。
すなわち、ICT(Information Communication Technology:情報通信技術)の世界において一般的である「標準化」の考え方を地域に対しても導入し、熊本から全国に向けて展開しようという考えの下、これを推進するための協議会(正式名「地域コミュニティブランド協議会」 以下、SCB協議会)を、荒木義行合志市長・中山峰男崇城大学長・ 中里秀則稲田大学教授・小野泰輔熊本県副知事・星合隆成 SCB提唱者が発起人となり、2013年11月に発足・運営しました。
その後、2019年1月7日には地域コミュニティブランドの研究機関・普及団体として一般社団法人SCBラボを、医療法人如水会・崇城大学・株式会社ナレッジコミュニケーション・熊本バスケットボール株式会社(熊本ヴォルターズ)を社員として設立しました。
SCB 協議会並びに一般社団法人SCBラボの主な活動は、普及活動(サミット・シンポジウム・セミナー開催、出版事業)、サポート活動(全国の SCB プロジェクトのサポート、新規プロジェクトの開拓)、標準化(理論研究・評価)、各種ワークショップの運営となります。
SCBとは?
地域コミュニティブランドは単なるモノづくりを目的とするものではなく、モノづくりを通じて地域コミュニティを構築することを狙いとしています。この地域コミュニティの中でさまざまな物語を生み育てることにより、共感や人とのつながりを醸成することを目指しています。すなわち、モノづくりと地域コミュニ ティづくりの醸成を両輪として、共感や人とのつながりをブランド化することを目的とした新たなブランディングコンセプトです。地域の自律したコミュニティビジネスの構築を目指しています。
1. モノづくりを通じた地域コミュニティの構築
技術・人・モノ・情熱・興味・やる気・共感などの自律的な繋がり
繋がりや活動自身をブランド化(活動そのものがブランド)
2. 物語のある製品をプロデュース(モノ+物語)
3. 誰もが製品化に関わることができる草の根の活動
4. コミュニティや共感の繋がりを可視化
5. 地域コミュニティを支えるICTシステムの開発・運営
6. 地域コミュニティブランドを社会学的かつ工学的に学術評価
地域コミュニティブランドは、1998年に提唱されたブローカレス理論に基づいて考案された新たなブランディングコンセプトです。
5分で分かる地域コミュニティブランド SCB