総務省受託事業「みんなの防災ICTクラブ」の成果発表会を12月29日(日)に崇城大学IoT/AIセンターで開催しました。
成果発表会の様子をRKK熊本放送さん、熊本日日新聞さん、西日本新聞さんに取材いただきました。
RKKオフィシャルYouTubeチャンネル(公開終了)
熊本日日新聞令和元年12月31日朝刊
小中高校生混成の3チームがそれぞれ「津波発生」「震災による火災発生」「外国人への災害情報提供」というテーマに基づく災害時の避難誘導システムを発表しました。
オリジナリティあふれるシステムを堂々と発表する熊本の子どもたち、将来のイノベーターとして期待できます!
「ラズパイリード」チーム~津波から避難
「ラズパイリード」チームは、津波の際に道路上に設置したデバイスに矢印を表示することで避難誘導するシステムを開発し発表しました!
「チームNASA」~火災発生時の避難システム
「チームNASA」の避難経路誘導システムは火災の際に用いられることを想定したものです。
①建物内の各所に温度センサーと矢印表示用LEDを組み込んだラズベリーパイを配置
②火災が発生した場合に温度が上昇したラズベリーパイの方向は避難経路として不適切
③温度が変化しないラズベリーパイのLEDに矢印を表示し避難経路を提案
複雑な条件分岐を見事にプログラム化していました。
「ゆにさぽ」チーム~外国人への災害情報提供サービス
「ゆにさぽ」チームは、他のチームとは異なるアプローチを考えました。
災害時に情報が不足しがちな外国人のために多言語での災害情報サイトを作成し、次の情報を掲載しました。
①他のチームが開発した避難経路誘導システムの使い方、表示される記号の意味を解説
②災害発生時の情報取得方法を解説
QRコードを表示して、会場の観客をウェブサイトに誘導するという凝ったプレゼンを行いました。
他のチームの「システム」を「外国人」に適用する試みはユニークです!
岩元くんのシステム披露
参加者(中学生)の岩元くんが独自に作成したシステムのデモを行いました。
岩元君のシステムは「複数のラズベリーパイがそれぞれの温度変化に応じて適切な避難経路を提案」するもので、今回のシステムの可能性を最大限に引き出したものでした。3つの異なるラズベリーパイにドライヤーをかざして3回デモを行いましたが、すべてのデモで正しい避難経路を提案していました。
最後に、星合隆成SCBラボ所長によるICT理論とイノベーション創発手法に関する講義を参加者全員で受講しました。